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【F1カナダGP】決勝…クレイジー 

波乱に次ぐ波乱……。時々レーシングドライバーたちが口にする「クレイジーなレース」とは、今回のようなF1カナダGP決勝を言うのだろう。前日11日の予選までなんとか持っていた空模様は日曜日12日に泣き出し、数々のドラマを生み出す演出装置となった(約2時間の赤旗中断には閉口したが……)。

スタートから降雨によるセーフティーカースタート。雨の中、ポールポジションスタートのセバスチャン・ベッテルが後続のフェラーリ勢を引き離す展開で始まった。8周目にマクラーレン同士がホームストレートで接触して、ルイス・ハミルトンが早々にリタイア。2度目のセーフティーカー導入となる。

再スタートしたのも束の間、雨足はどんどん強まり、25周目に赤旗中断。この時点の暫定トップはベッテルのままだったが、なんと暫定2位のグリッドにはタイヤ交換を行わずにコース上に残っていた小林可夢偉(ザウバー)がいた! ちなみにウェットレースが宣言されたレースでは2種類のドライタイヤ交換義務はなくなる。

雨は一向に弱まる気配を見せず、なんと約2時間もレースが中断する異例の進行となった。10周のセーフティカーランの後、レース再開。路面状態が良くなるのを見越して、浅溝レインタイヤに履き替えるドライバーのなかにフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がいた。アロンソがコースに復帰した際にバトンとサイド・バイ・サイドになって接触して、アロンソはリタイアに終わる。

可夢偉はポジションを守ることができずに徐々に後退。途中、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、マーク・ウェーバー(レッドブル)らがDRSを使って白熱のレースを見せた一方で、残り20周前後にドライタイヤに履き替えトップのベッテルをみるみる急追したのは、ジェンソン・バトン(マクラーレン)だった。バトンは驚異的なレースペースで周回し、ファイナルラップにはベッテルの真後ろに迫りプレッシャーをかけた。すると信じられないことに、ベッテルがまさかのハーフスピン。バトンが今季初優勝を遂げるという、劇的なレースの結末となった。

以下は、トップ10入賞ドライバー。バトン、ベッテル、ウェーバー、シューマッハ、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、可夢偉、ハイメ・アルゲルスアリ(トロロッソ)、ルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ)、セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)。

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